昨日、藤枝市立広幡中学校で行われたキャリア教育のクラスに参加させていただきました。
中学時代の旧友が、GRAという非営利団体に所属しており、今回、この広幡中で私たちの中学時代の恩師が校長をされていることをきっかけに、こちらの中学でもキャリア教育をさせいただくことになったとのこと。校長が思い出いっぱいの中学校の恩師とあり、私もこの誘いをお断りする理由がみつかりませんでした。というわけでドキドキしながら行ってきたわけです。
3人の大人たちが、それぞれの中学時代の話を交えながら、そこからの自分がどのように
今の自分につながってきているのか、とても興味深くお話しされていました。子供たちも興味深々。初めは恥ずかしそうでしたが最後の質疑応答にはたくさん手が挙がっていましたよ。
私は今の人生にとても幸せです。留学を志したころ、進路指導の先生にそれは反対されました。『留学しても就職はできない。そんなことしてどうするんだ』と。それでも私は高校卒業後渡米。″それが自分には必要なんだ″ と根拠のない確信だけにしがみついていました。それが今のこの人生につながっているし、沢山の子供たちと出会うことができ、自分の大好きな英語の楽しさを伝えることが仕事にできていること、自分は幸運だと思っています。
中学の時というのは、きっと『何になりたいか』ではなくて『どんな大人になりたいか』というレベルでいいから、なにか前向きな、でもザックリとした道しるべが必要なんじゃないかな、と思います。『どうせ勉強なんかやったってろくな仕事につけない』とか、『とりあえず卒業さえできりゃいい。』『資格をなんか持ってれば喰いっぱくれないだろう』、こんなことを考えている子供が多いなあ、って思います。。具体的じゃなくていい、でも『どんな素敵な大人になっていたいか』、そのビジョンだけでももって、残りの中学生活、そして高校生活、過ごしていったほしいなと思いました。そしてあとはがむしゃらに生きる。″適当にやった″、ではあまりにももったいない。
私は、ものを教える立場になりました。英語をただ教えるのではなく、なにか子供たちに前向きなメッセージを送ることができていればいいなと思います。子供たちがいつか成長した時、『ああ、あんな英語教室の先生がいたな』なんて少しだけでも思い出してもらえるような、そんな先生になれればいいな、と思います。
最後に校長先生がこう子供たちに語り掛けていました。
『今、が人生なんだよ。高校出てから、大学出てから、ハタチになってから人生が始まるんじゃなんだ。君たちは、今、を充実させないと。今が人生を作っていくんだよ。』
中学時代の自分が今の自分につながっている。そして今の自分が何十年後の自分につながっている。今、一瞬一瞬を大切に生きて、人生という作品に仕上がっていくのだとはっとしました。
さあ明日も頑張ろう。